2008年09月30日

浅間さんちの捜査日誌

極秘計画資料室 [Jemini's Blog 4th edition]-
トラバでボケましょう2008 初秋 レベル8 開催!」へのトラックバックです。

ヤツが籠もってから、何か月が経つだろうか。
始めはすぐに解決すると思っていた。
だってそうでしょう?こんなの長く続く訳がない。

の、ハズがなぜこんなことに・・・。
だいたい、動機はなんだ?
私は未だにヤツの動機すら掴めていない。
確かに、初動捜査の遅れは否定できないが、卒業文集など所詮後付け講釈に過ぎないではないか。

実際、数えることも馬鹿らしいほど説得には失敗している。
しかし今日も私は、すぅっと、大きく息を吸い込み閉ざされたドアに向かって、こう声を張り上げるのだ。


トラバでボケましょう 2008 レベル8 お題:
犯人に告ぐ!



「犯人に告ぐ!」

「・・・」

これ以上手垢も付かないほどの常套句だ。ヤツからの応答はなし。そして勿論次の句も。

「君は完全に包囲されている!」

「・・・」

これでヤツが出てくるハズもないが、ここまで言ったら最後まで言うしかない。
愚かなルーチンワークになど意味はない。
あるのは形式美を遵守しようとする使命感と、思考停止がもたらす予定調和への安堵感だけだ。

「無駄な抵抗は止めて大人しく・・・」

しかしここで私は甘美なる思考停止の誘惑を振り切り、別の台詞を吐いた。
かつて冒険者たちが未知の大陸を探す旅に出かけるように、私は安寧に挑戦するのだ。

「ご飯だから降りてらっしゃーい」

「・・・」

「どうどうどう?今の?面白かった?「刑事ドラマ風ご飯出来たコール」」

「・・・」

「今夜は一緒に食べましょうよ」

「・・・」

「お父さんも待ってるわ」

「・・・」

「ポチもお座りして待ってるのよ。猫なのに」

「・・・」

「お父さん、今夜あなたにカミングアウトすることがあるらしいわ。ビール瓶の上にさり気なく例のブツを乗せてるわ」

「・・・」

「もう、ビールがアサヒというより、お父さんの頭が朝日なのよ?」

「・・・」

「あ、そうそう。お母さん、綾乃小路きみまろの着ボイスダウンロードしちゃった。聞く?」

「「中高年の皆さんっ!」」

「あははははっ、面白いでしょ?そしたらさ、これがこの前同窓会に行ったときに鳴っちゃってさ」

「「中高年の皆さんっ!」」

「みんな一斉に振り向いてんの。お母さん驚いたわよ」

「「中高年の皆さん!」」

「しかもお母さん、きみまる子ちゃんってあだ名付けられちゃったわよ」

「「どうせ、あたしゃ中高年だよ」あははははっ、どう?似てる?」

「・・・」

「あ、そうそう、知ってる?お隣りの高田さん、確か息子さんが小学校の同級生だったわよね?今年も大学受験したんですって。懲りずに。ぷぷっ」

「・・・」

「でもその息子さん、受験料パチンコで使っちゃって。息子さんなんて言い訳したと思う?」

「・・・」

「「パチンコ大学に進路変更した」ですって!あははははっ」

「・・・」

「お母さんは良いセンスしてると思ったんだけどね、高田さんの旦那さんは怒る怒る。で、息子さん頭丸めて謝ったの」

「そしたら旦那さん「お前はまだバチンコ諦めないのか!」だって。ぷぷっ、なんでだと思う?」

「・・・?」

「「そんなパチンコ玉みたいな頭しやがって!」だってぇ!あははははっ!あの親子天才!いーひっひっひひ」

「・・・そんなことより、メシは?」

「今日は、ご飯2階に持ってきてないわ」

「・・・は?ふざけんなよ。早くもってこい」

「そうだ、あなた」

「なんだよ?」

「今日、20才の誕生日でしょ」

「・・・」

「出てらっしゃいよ」

「・・・」

「ね?」

「・・・」

「お父さんもお母さんもさ」

「・・・」

「あなたがここまで大きくなってくれて」

「・・・」

「本当に嬉しい」

「・・・」

「あんなに小さかったあなたがねぇ」

「・・・」

「お酒を飲める年になるなんてねぇ」

「・・・」

「だから、さ」

「・・・」

「3人で乾杯しましょう」

「・・・」

「今日だけでも」

「・・・」

「ね?」

「・・・」

「あ、お父さんったら、待ちきれなくてビールとコップ持って上がって来たわ」

「・・・」

「じゃあ、この部屋の前でいいから乾杯しましょう」

「・・・」

「さあ、お母さんにあなたの顔を見せて。そしてあなたの成長を祝わせて」

「・・・・・・・・・」

ガチャ

「ぐす、母さん・・・」

「まあまあ、どうしたの。顔がクシャクシャじゃない」

「今までごめん。オレ、明日から働くよ。ぐす」

「何言ってるの。お母さんとお父さんは、あなたが元気でいてくれればそれでいいのよ」

「ううっ、ぐす」

「さ、グラス持って」

「うん」

「さ、お父さんついであげて。あの言葉を忘れずにね」

「あの言葉?」

「せーの・・・」


トラバでボケましょう 2008 レベル8 お題:
犯人に告ぐ!



「「犯人に注ぐ!」」

コポコポコポコポ、シュワー。

「・・・えーと、まさかとは思うけど、今のが言いたくてこんな手の込んだことを?」

「・・・」

「どうなんだよ?」

「・・・」

「答えろよっ!」

「・・・てへ。面白かった?」

「ふざけるなぁ!オレの涙をかえせ!大体なんだって・・・」

「あ、お父さん、例のブツが後ろ前だけどいいの?」

「人の話をきけぇ!」

こうして、「浅間さんち引き篭もり事件」は、鉄球も使うことなく、
おとなしく投降してさらに登校もするようになって、見事解決したとさ。

一件落着。

■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□
【ルール】
参加:
 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
 締切りは1つのお題に対し30トラバつく、もしくは2008年9月7日(日)23:59まで
 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)とします。
 お題が変われば何度でも参加OKです。

チャンプ:
 お題を出した人が独断で審査しチャンプ(大賞)を決めます。
 チャンプになったら王様です。以下の特典と栄誉が行使できます。
  1.お題を出す
  2.言いたい放題な審査をする
  3.次のチャンプを決める
 何か困ったことがありましたら開催事務局までどうぞ。

企画終了条件:
 みんなが飽きるまで、もしくは開催事務局が終了宣言を告知した時です。

参加条件
 特になし!
 ※ 以下あれば尚可!!
 ブログをもっている。あるいはこれから作成する。
 トラックバック機能が使える。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元     毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
 開催事務局  ボケトラの穴     http://trana88.exblog.jp/
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posted by なりっと at 22:09| 東京 🌁| Comment(18) | TrackBack(0) | 参加することに意義がある!のか? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月03日

アナーキストと狐つき

工場と微笑-「トラバでボケましょう2008夏秋 レベル7お題発表」へのトラックバックです。

おっと、思いっ切りつまずいて転んでしまった。
ん?なんだ、この穴は?


「いって」

「ん?なんだ、この穴?」

「コンなところに誰だよ全く。危ないな」

「よし、ちょっとイタズラしてやれ」

ごそごそごそ。

「ふー、これでよし」

「さて、いくか」



〜 数時間後 〜



「撃てぇぇぇっっ!」

ばーん。

「やったか?」

「いえ、逃げられました」

「ぬう、すばしっこい鹿め」

「撃つ前に大声出すのやめて下さいよ」

「しかしやはり号令がないと」

「軍隊じゃないんですから」

「よし!今度はあそこにいる野ウサギを狙うぞ」

「茶色と黒の2匹います。どちらを狙いましょうか?」

「むう。では分りやすいように名前をつけてやる。茶色いやつはチャコ、黒いやつはくろべえだ」

「可愛らしい名前ですね」

「うむ。2匹ともヌイグルミのように愛くるしいからな。よし、手始めにチャコを仕留めろ!」

「撃ちにくいですよ。ほかの動物にしましょう」

「じゃあ、あそこにいるクマを狙うぞ」

「クマの手は高級食材ですしね」

「前足なのにね」

「子どもみたいな揚げ足取りですね」

「よし!まずはあのコロコロフワフワな双子の子熊を狙え。片方が寂しがらないように2匹ともだ」

「だから撃ちにくいですって」

「よし!ではあのチョコチョコしてる・・・」

「ウリ坊はかわいいから無理です」

「そんなこともあろうかと、落とし穴を用意しておいたのだ」

「古典的だけど効果ありそうですね。って、階段が付いてるじゃないですか」

「ふふん、便利だろう?」

「穴から出てきちゃいますよ」

「先日などはクマが寝ていたぞ」

「巣にされてませんか?それ」

「実はもう一つ落とし穴を用意してある」

「落とし穴好きですね」

「ふふん、アナーキーだろう?」

「違うと思いますが。って、この穴、直径30センチもないじゃないですか」

「深さはゆうに10メートルを超えるぞ」

「狭くちゃ落ちないんですよ」

「ぬう。頑張ったのに」

「頑張りの方向性がおかしいんですよ」

「それに、ただの落とし穴ではないぞ。落とし穴の底に」

「底に?」

「トラバサミが仕掛けてあるのだ」

「罠にかかった動物をさらに罠にかけてどうするんですか」

「ふふん、わなわなするだろう?」

「しませんよ。ほら、やっぱり何もかかってないし」

「ぬう・・・おや?底になにかいるぞ」

「あ、ほんとだ。でも底が深くて良く見えませんね」

「照明を付けるべきだったか」

「深すぎるんですよ」

「ちょっと底まで行って取ってきたまえ」

「狭すぎて無理ですよ」

「このデブめ」

「痩せてても無理ですから。で、どうするんですか?」

「うむ。こんなこともあろうかと、釣竿を用意してきた」

「予想してたんなら、深く掘らないで下さいよ。まあとにかく釣り上げましょう」

「これで猟と漁を一度に楽しめる。これぞまさに」

「一挙両得ですねって、いてて、なんで叩くんですか」

「別に」

「目が怖いですよ。なんなんですか全く」

「よーし、釣り上げたぞ。お!狐だ」

「おお、こんな罠で獲物が捕れるなんて奇跡です」

「感無量だな?」

「なに、してやったりみたいな顔してるんですか。って、これ・・・」

「ヌイグルミだな」

「ヌイグルミですね。しかも残念賞って書いてありますね」

「狐にツナ混ぜたな」

「狐につままれたと言いたいのですか?」

「まんまと化された」

「馬鹿にされたんですよって、いてて、どうして蹴るんですか」

「別に」

「ウマいこと言われると怒るん・・・いてて、わかりましたよ、もう言いませんよ」

「ふん、もう帰るぞ」

「あ、そっちはさっきの階段付き落とし穴が・・・」

ひゅー、どすん。

「いてて、ふふん、ラストに自分で掘った落とし穴にオチるなんて、まさに」

「墓穴を掘りましたね」

「きさまー、もう許さん!」

「うわ、階段から上がってきた。逃げろー」

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【ルール】
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 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
 締切りは1つのお題に対し30トラバつく、もしくは2008年9月7日(日)23:59まで
 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)とします。
 お題が変われば何度でも参加OKです。

チャンプ:
 お題を出した人が独断で審査しチャンプ(大賞)を決めます。
 チャンプになったら王様です。以下の特典と栄誉が行使できます。
  1.お題を出す
  2.言いたい放題な審査をする
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 企画元     毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
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